コラム

● モーツァルトの音楽が秘める「癒し効果」の正体とは

● モーツァルトの特異的な聴覚 モーツァルトの特異的な聴覚
人間の話す言葉には周波数があり、言語によって周波数が異なることが科学的に立証されています。
日本語は125~1,500ヘルツであるのに対し、英語は2,000~12,000ヘルツなので、周波数の違いから日本人は英語のヒアリングや発音が苦手であると言われています。
モーツァルトはわずか6歳から演奏旅行のために外国を旅していたため、成長期に周波数の異なる言語を聞き続けることになり、聴覚が飛躍的に発達したそうです。
14歳の時、彼はローマのヴァチカン宮殿システィーナ礼拝堂の「ミゼレーレ」という門外不出の合唱曲を、一度聞いただけで譜面に書き起こしたというのですから、いかに突出した聴覚を持っていたのかがわかるでしょう。
モーツァルトは数多くの傑作をこの世に生み出してきましたが、その作曲法は非常に独特なものでした。
なんとピアノを使わず、頭の中に流れるメロディーをそのまま譜面に書き起こしていたそうです。
しかも、妻コンスタンツェと世間話をしながら、速記のごとく譜面に書き起こしていたというのですから、まさに超人です。

● モーツァルトの音楽の秘密 モーツァルトの音楽の秘密
周波数に話を戻すと、笛や鐘の音などは高周波、太鼓などは低周波に分類されます。
高周波は脳から腰へ、低周波は腰から下へ刺激が伝わる特性がありますが、モーツァルトの楽曲は特に高周波が多用されている、つまり脳を刺激する音楽だと聴覚専門家が分析しています。
それを裏付ける事実として、発達障害者に対する高周波治療にモーツァルトの楽曲が使用されているという事実は、あまり知られていないのではないでしょうか。
さて、高周波の正体は「アルファ波」です。
アルファ波が出現している場合、大脳は働きを抑えられて「癒し」の状態になっています。
このアルファ波の正体は「1/f(エフ分の1)ゆらぎ」です。
1/fゆらぎとは、ただ単調なだけでも、不規則なだけでもない、予測可能な部分と不可能な部分が半々くらいで構成された音によって作り出されます。
身近な例では、電車の揺れが1/fゆらぎを発生させているそうです。
モーツァルトの楽曲は、1/fゆらぎで進行するものが多いため、アルファ波を発生させる「癒し効果のある楽曲」というわけです。

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