●講師メッセージ

声楽は自分の身体を楽器にし、頭脳で操縦して表現をする芸術です。その為に様々な知識が要求されますし、感性と知性を磨いていくことも勿論必要です。しかし、難しく考えたり、肩肘をはって幾多のハードルを乗り越えるような取り組みをするべきものではありません。声楽に触れる方々には、自身の声を含めて自分のことをもっと受け入れて、歌に自分らしい表現をのせて頂きたい。少しでも気持ち良く歌えるようになって頂きたい。声楽の面白さ、楽しさ、そして素晴らしさを肌で感じて、歌うことをもっともっと好きになって頂きたいーー 私はそんな思いをもって活動しています。

●主な経歴

1. 2002年 早稲田大学第一文学部文学科卒業。
2. 2006年 東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。2009年 同大学大学院音楽研究科修士課程、2014年 博士後期課程修了。
3. 2005年、学部在学中に安宅賞受賞。
4. 平成16年度友愛ドイツ歌曲コンクール第2位、2006年 第14回日仏声楽コンクール第1位、並びに日本歌曲賞受賞。2010年 第79回日本音楽コンクール声楽部門第1位、併せて岩谷賞、木下賞受賞。
5. 2013年 三菱地所賞受賞。
6. これまでに数多くのJ.S.バッハによる教会カンタータと受難曲、《ロ短調ミサ》、シャルパンティエ《真夜中のミサ》、ヴィヴァルディ《グロリアミサ》、ヘンデル《主は言われた》《メサイア》、モーツァルト《レクイエム》、ベートーヴェン《合唱幻想曲》《ミサ・ソレムニス》、ハイドン《天地創造》《四季》、シューベルト《変イ長調ミサ》《変ホ長調ミサ》、メンデルスゾーン《聖パウロ》、ブラームス《ドイツレクイエム》、ドヴォルジャーク《スタバト・マーテル》《レクイエム》、マーラー《交響曲第4番》《交響曲第8番》等のソプラノ独唱を務めた。
7. コンサート歌手として多岐にわたる活動を現在も展開中。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校非常勤講師。