コラム

● 聴衆を前にした発表演奏会は百回の練習にも勝る

● 学びの成果を完成させる発表演奏会 学びの成果を完成させる発表演奏会
大勢の人を前にしてのパフォーマンスは、とても非日常的な体験です。
音楽や演劇などの本番舞台では、出演者は役の衣装に身を包み、華やかなスポットライトを浴びることで、ひととき別世界の住人となります。
アマチュアなど一般の人にとって、発表演奏会などの本番舞台はめったにない晴れがましいイベントであるはずです。
発表演奏会の日取りが決定したら、その日に合わせて何週間も前から演目の曲についての特訓が始まります。
そうした発表演奏会の練習では、いつもの定期レッスンとはあきらかに違う「何か」があることに気づきませんか?
それは、「人に聴かせる」という大きな目的が生まれ、より緊張感を持って練習に臨む姿勢が作られることにあります。
また、不特定多数の人に聴いてもらうためには、一つの作品として仕上げる必要もありますから、中途半端は許されません。
音楽は、演奏する人と、それを聴く人がいてこそ成立するもの。
舞台を経験することは、「相手と共にある」ことの大切さ、ありがたさ、意義深さ、素晴らしさを学ぶ、またとない機会です。

● 一回の舞台経験がもたらす有形無形の学び 一回の舞台経験がもたらす有形無形の学び
ライトアップされた発表演奏会のステージでは、目に入るあらゆる景色がいつもと全く違って見えます。
肌で感じる空気の質、におい、自分の足音、声の伝わり方まで、すべてが舞台ならではの独特の感触に包まれているものです。
そこに、客席から返ってくる観客の「気」が渾然一体となって、はりつめた緊張感と期待に満ちた空間が出来上がっています。
舞台では、一回一回が真剣勝負であり、それはプロもアマチュアも変わりません。
そしてどんなに経験を積もうが、思わぬミスやアクシデントがつきものであることも、すべての舞台に共通しています。
酷評に打ちのめされ、失敗に悔し涙を流しても、舞台人が舞台に立つことをやめないのは、そんな苦しみを押しのけるほどの大きな喜びや魅力がそこにあるからに他なりません。
発表演奏会もまた同じで、一回の舞台が稽古場での百回の練習に匹敵する、あるいはそれ以上の収穫をもたらします。
その一回の出演が済んだら、すぐ後ろに待つ次の舞台に向けて研鑽を積む日々が始まるでしょう。
つまり舞台には永遠に終わりがなく、普段の練習はどれも本番の舞台へとつながっているのです。
本番で、普段の実力が100%発揮できなくても、それはむしろ当たり前のこと。
上級音楽教室マエストローラ音楽院では、3か月ごとに受講者のための発表会の機会を設けています。
この学びの機会を利用して自分自身にチャレンジし、演奏レベルの成長をスピードアップできるのも、マエストローラ音楽院で学ぶ利点の一つとなっています。
発表演奏会を通じて、舞台という学びの場が自分にも開かれていることの素晴らしさと、チャレンジによって確実にステップアップしていく自らの軌跡を、ぜひとも体感してください。

ページの先頭へ戻る

ご質問やお問い合わせはマエストローラへ メールはこちらをクリック。 お電話は03-6457-4546まで。受付時間は平日土日祝日とも10時から18時まで