コラム

● 声楽の「ベルカント唱法」と「ドイツ唱法」はどう違うの?

● 声楽の発声法を学ぶ声楽は、ただ心のままに声を出して歌うこととは異なります。
人間の声を楽器として捉え、それをさらに最大限美しいものとして表現できるよう、そのクオリティが探求されています。
声楽におけるベルカント唱法は、イタリアで生まれたもので、語源の意味もそのままに「美しい歌い方」を示しています。
しかし、美しさといっても様々な捉え方が出来ます。
ベルカント唱法での美しさはかぎりなく「自然」に近い音として解釈されています。
上級音楽教室では、ただ発声の方法を学ぶだけではなく、このように、音の捉え方、美の成り立ちから理解して、プロレベルのテクニックを習得していきます。
声楽は、コンサートホールいっぱいに響くような声を発しなければなりません。
しかし、それは単に「大きな声を出す」というのとは全然違います。
上級音楽教室では、様々な発声法の中から、それぞれの違いもしっかりと把握しなければなりません。
声楽の発声法にはベルカント唱法以外に、ドイツ唱法というものがあります。
それぞれの特徴がどのようなもので、発声法の違いはいかなる効果をもたらすのか、理解を深めていきましょう。

● 2つの唱法、それぞれの特徴まず、上級音楽教室で指導しているベルカント唱法の具体的な方法について解説しましょう。
ベルカント唱法は、人間が持つ感情の喜怒哀楽を最も美しく表現するためのものとして編み出された、100年以上の歴史を持つ発声方法です。
呼吸法についてはどの声楽にも言えることですが、基本的には腹式呼吸です。
まず息を大きく吸ったら、下腹部をへこませて、胸に空気をためるような形で横隔膜を押し上げながら声を出します。
これはヨガにも使われていて、人間が最もリラックスできる呼吸法と言われています。
つまり、自然な呼吸法の中で力強い声を発するのがベルカント唱法です。
一方、ドイツ唱法というのは、吸った息をそのまま保ちながら横隔膜を下げて声を発します。
ドイツ唱法は力強い声が出るので迫力には長けていますが、かなりの体力を使うので、長時間歌うには相当な訓練が必要となります。
実際に身体を使って互いの発声方法を体感してみると、その違いがはっきりと分かるでしょう。
上級音楽教室で一流のスキルを持つ講師の指導のもとで声楽にチャレンジして、自分だけの美しい声と出会う体験をしてみてはいかがでしょうか。

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